「規律徹底を」橋下徹も良い事を言う(発令式)と思いきや、あれ?、及、楠野宣孝(北野高校)辞めてくれ!
〔第97回〕
「朝日新聞」2012.4.2.夕刊 の一面に、「進もう 決意の新年度」という大見出しがあり、《 「規律徹底を」橋下市長 》 という太字の見出しで記事が掲載されていました。 私が見たのは、朝日新聞大阪本社による大阪でのものなので、他の地域では記事の構成が多少違うかもしれません。
「規律徹底を」・・・。ふむふむ・・・。橋下も時には良いことをいうではないか・・・と思って見たのだが、・・・・・。
日本国憲法には、≪ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものてあつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基くものである。≫と明言されており(前文)、≪われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。≫(前文)、≪この憲法は、国の最高法規であつて、その条規に反する法律、命令、詔勅及び国務に関するその他の行為の全部又は一部は、その効力を有しない。≫(第98条第1段)、≪天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ。≫(第99条)と規定されている。
(日本国憲法 については、「houco.com 日本国憲法」http://www.houko.com/00/01/S21/000.HTM 他参照)
新卒で就職する場合においても、民間企業の場合は、入社に際して学科試験を課すところとないところがあっても、一般に学科試験の成績は「参考程度」とするケースが少なくないが、大阪市の職員の場合、公務員試験を受けて合格した人の中から選ばれて入庁しているはずである。 特に、技術系・理工系ではなく、「行政系」職種では、「憲法」も試験科目の内容としてあったはずである。 又、地方公務員の中でも、政令都市であり西日本第一の都市である大阪市は、小規模の市長村と違って、難易度も低くなく、出身大学もある程度以上の大学の出身者が少なくないはずである。 当然、大学で「法学」とか「憲法」といった講義を履修しているか、履修していなくても、「法学」や「憲法」について、最低限の認識は持っている人たちであるはずである。
私が大学に行った頃は、一般教養科目として、自然科学・人文科学・社会科学の各分野から2科目以上履修することが求められていた。 私は、社会科学では「法学」と「近代社会思想史」を履修した。 結果として、私は公務員にはならなかったが、「法学」という科目は、特に、公務員になろうという人には必要な科目であるはずである。
「法学概論」「法学入門」「法律」「法学概説」といった名称の本を見ると最初の方に載っているはずである。 あるいは、大学の「法学」の講義では、比較的はじめのころに言われるはずである。
「法は最小限の道徳である。」 と。
そして、「法学概論」「法学入門」「法律」「法学概説」といった名称の本にも書かれているはずであるし、「法学」の講義でも言われるはずである。
「憲法こそ、すべての法律に優先する法であり、憲法に反する法令は無効である。」 と。
学んでいないはずはないですよ。 大阪市の職員としての公務員試験に合格したような人なら、当然、学んでいるはずですよ。 理解できていないなら、いったい、何のための公務員試験なんだ、ということになります。
ということは、です。 ≪ 主権が国民に存する ≫(「国民主権」「主権在民」)という、日本国憲法が前文にて確認している≪人類普遍の原理≫は大阪市役所職員は尊重しなければならないものであり、この規律は徹底しなければならないものです。 ≪公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ≫と日本国で憲法にも明言されているわけであり、≪主権が国民に存する≫という原理に反するような行為は、公務員は決して取ってはならず、この規律は徹底しなければなりません。
「君が代」という呪文は、「君が代は(天皇が支配する社会は)、千代に八千代に さざれ石の巌となりて苔のむすまで(未来永遠に続きますように)」という、天皇主権を主張し国民主権を否定する文言ですから、公務員は、自宅でこっそりと唱えるのならともかく、公的な場で声を出して唱えるようなことは、当然してはならないことで、大阪市の行事において、公務員が全員で唱えるなどという規律に反することは絶対にあってはならないことです。 橋下が「規律徹底を」と言ったようにこの規律は徹底しなければなりません。
↑ 「朝日新聞」2012.4.2.夕刊。 1面。 「進もう 決意の新年度」という記事。(朝日新聞大阪本社)
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橋下も時には良いことをいうではないか・・・と思って見たところ、≪大阪市では橋下市長が初めて迎え入れる新規採用の職員の発令式が市中央公会堂であった。冒頭、市の発令式では初めて君が代を斉唱。 橋下氏は「みなさんは国民に対して命令をする立場。 だからしっかりルールを守らないと命令なんか誰も聞いてくれない」と服務規律の徹底を求めた。≫と「朝日新聞」4.2.夕刊 には書かれている。
はあ? はあ? 「規律徹底を」と橋下が言ったわけでしょ。 それならば、当然、日本国憲法という公務員が最も尊重しなければならない「規律」に反する「君が代」の文句を斉唱するようなことはあってはならないはずですよ。 ≪市の発令式では初めて君が代を斉唱≫とは何ですか、それは。 これほど「規律」を破る行為はないのと違いますか!?!
さらに、 ≪橋下氏は「みなさんは国民に対して命令をする立場。・・・・」≫と言ったというのであるが、何ですか、それは。 いつから、大阪市の職員は「国民に対して命令をする立場」などというものになったのですか???
大阪市職員 て、いったい、何さまですか?
「国民が公務員に命令するのであって、公務員が国民に命令するのではない。」という原則すらも、橋下はわかっていないのか?
≪長火鉢というと欅の如輪木(じょりんもく)か、銅(あか)の総落としで、洗髪(あらいがみ)の姉御が立膝で、長烟管(ながギセル)を黒柿の縁へ叩きつける様を想見する諸君もないとも限らないが、 わが苦沙弥先生の長火鉢に至っては決して、そんな意気なものではない。何で造ったものか素人には見当のつかん位古雅なものである。・・・こんなものをどこから買って来たかというと、決して買った覚えはない。・・・昔し、親類に隠居がおって、その隠居が死んだ時、当分留守番を頼まれた事がある。ところがその後一戸を構えて、隠居所を引き払う際に、そこで自分のもののように使っていた火鉢を何の気もなく、つい持ってきてしまったのだそうだ。 少々たちが悪いようだ。考えるとたちが悪いようだがこんな事は世間に往々ある事だと思う。銀行家などは毎日人の金をあつかいつけているうちに人の金が、自分の金のように見えてくるそうだ。 役人は人民の召使である。 用事を弁じさせるために、ある権限を委託した代理人のようなものだ。 ところが委任された権力を笠に着て毎日事務をしていると、これは自分が所有している権力で、人民などはこれについて何ら喙(くちばし)を容るる理由がないものだなどと狂ってくる。 こんな人が世の中に充満している以上は長火鉢事件を以て主人に泥棒根性があると断定する訳には行かぬ。・・・≫
(夏目漱石『吾輩は猫である』 十、 岩波文庫)
さらに、≪最後に(橋下徹は)「君が代斉唱の時は手は前に組むのではなく横に置くものです。」と注意した。≫などと書かれているのですが、「君が代斉唱の時」にどうあるべきかを、なぜ橋下が決めて押しつけるのですか?
又、もしも、「君が代」が歌であるならば、歌を歌う姿勢として、「声楽」の立場で考えるなら、手を横にして「気をつけ」のような姿勢を取ると、歌いにくいと思いますよ。 橋下は「音楽」の授業に出てなかったのかな?
≪知事や保護者の教育への関与を強める教育2条例が1日に施行された大阪府教委は新規採用の教職員1889人の任命式を開いた。中西正人教育長は府教委で君が代の起立斉唱をめぐり、職務命令違反や批判が出ていることを踏まえ、「教育公務員である教職員が職務命令に従うのは当たり前。立場を重く受け止めてほしい」と求めた。≫と書かれている。
「教育公務員である教職員が」「公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ」と明記されている日本国憲法の規定・規律「に従うのは当たり前」であり、「主権が国民に存する」という「人類普遍の原理」を「尊重し擁護する義務を負ふ」ものであり、「立場を重く受け止めてほしい」ものである。「立場を重く受け止め」ているのであれば、当然、憲法に明記・確認されている「人類普遍の原理」である「国民主権」に反する「君が代」の文句を公式な場で唱和するなどということは行わないはず、行えないはずである。
当然、「教育長」という中西正人はこれを理解しているはずであり、中西正人は「重く受け止めてほしい」し、公務員である中西正人は、憲法が「この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ」と明記している規律を守らなければならないはずであり、もし、中西正人が憲法に明記されている規律を守らないようであれば、教育長という役職には不適合な人材であると国民は判断せざるをえないことになる。
「毎日新聞」2012.4.2.夕刊(毎日新聞大阪本社9の8頁には、≪新卒採用の女性職員(25)は「国歌を歌うのは当たり前で抵抗はない。公務員としてしっかりいルールを守りたい」と話した。≫と書かれているが、「公務員としてしっかりルールを守りたい」というのはもっともなことであるが、 「しっかりルールを守りたい」ということであれば、日本国憲法が≪主権が国民に存する≫と確認し≪公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ≫と明記している「ルールを守」らなければならないはずであり、「国民主権」を否定する「君が代」という文句を市の行事において市職員が唱和するようなことは断じてあってはならないはずであり、これ以上のルール違反はないはずなのです。 25歳で新卒という女性職員は、この程度のことも理解できていないのでしょうか? ここまでの白痴をなぜ大阪市は合格とし採用するのでしょうか? ここまでの白痴を採用するというのは、大阪市の採用担当は大阪市民・日本国民を馬鹿にしているのと違いますか?
この「新卒採用の女性職員(25)」は、国民主権に反する文句を公式な場で唱えることに「抵抗はない。」と明言しているのですが、いったい、今後、どういう仕事をするつもりでしょうね。 この「新卒採用の女性職員(25)」は、「みなさん(大阪市職員、公務員)は国民に対して命令する立場」などという橋下のとんでもない発言についても「抵抗はない」のでしょうか? 誰から給料もらうつもりでいるのでしょうね。 橋下からもらうとでも勘違いしているのですか? 大阪市民の税金からもらうはずですよ。橋下からではありませんよ。 憲法に明記されている公務員の義務を正面から否定する発言をおこなったこの大阪市の女性職員(25)は、当然、ペナルティーを科されなければなりませんね。
この「新卒採用の女性職員(25)」は「国民に対して」何を「命令する」つもりでしょうか? こわいね。この人。それで、もしかすると、追及されると、「女性だから」とか言って「女」に逃げ込むのでしょうか?
↑ 「毎日新聞」2012.4.2.夕刊。 8頁。 憲法において確認されている≪人類普遍≫の原理である「国民主権」を≪公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ≫と憲法に明記されているにもかかわらず、25歳の大阪市女性職員が、その規定・規律を踏みにじる発言をしたことが報じられている記事。
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(毎日新聞のこの記事は、インターネット上でも、YAHOO!ニュースにも、出ているようです。)
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(YAHOO!ニュース)
<大阪市>発令式冒頭で君が代斉唱》
毎日新聞 4月2日(月)11時47分配信 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120402-00000026-mai-pol
大阪市に新規採用された職員140人の発令式が2日、市中央公会堂(同市北区)で開かれた。今回は初めて、橋下徹市長の意向を踏まえ、冒頭に出席者全員で君が代を斉唱した。
車椅子の職員を除く全員が起立し、担当者が確認した。橋下市長は「公務員は窮屈だが、大阪、国家を変えられる仕事。もらっている税金の1000倍ぐらい市民に還元してほしい」とあいさつ。退場前、新職員らに「国歌を歌う時、手は横に。前に組むのは国際社会では格好悪い」と注文をつける場面もあった。新卒採用の女性職員(25)は「国歌を歌うのは当たり前で抵抗はない。公務員としてしっかりルールを守りたい」と話した。
市では今年2月、市立学校の教職員に君が代の起立斉唱を義務付ける条例が成立・施行。大阪府も橋下知事時代の10年から、新職員の任命式で斉唱している。
一方、大阪府庁でも2日、新規採用職員の任命式が行われ、全員で君が代を斉唱。松井一郎知事が新人196人に「府民市民のために持てる力を発揮してほしい」と激励。行政職の松岡奈苗さん(23)が代表して「大阪府を明るく活気ある街にするため精いっぱい頑張りたい」と決意を語った。【茶谷亮、熊谷豪】
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「国民主権」(「主権在民」)という「人類普遍の原理」に反する文言を唱和することを「当たり前で」「抵抗はない。」などと大阪市職員として傲慢不損な発言をするこの25歳の女性、なぜ、匿名なのだろうか?
≪ 君が代斉唱時に起立しない教職員などへの処分を定めた大阪府の「職員基本条例」施行後、府立学校で初の入学式が2日、北野高校(大阪市淀川区)であった。府立全193校の入学式は15日まで続き、9日にピークを迎える。
楠野宣孝校長は3月末の職員会議で、起立斉唱を命じる府教委の職務命令を順守するよう念押ししていた。
知事や校長の権限を強化する「教育行政基本条例」「府立学校条例」も1日に施行された。楠野校長は取材に「条例ができたからといって強権的に振る舞うわけではない。最終的に決めるのは私でも、生徒の成長のために何ができるか教諭らと話し合っていきたい」と語った。≫(「毎日新聞」4.2.夕刊 8頁) という。
↑ 「毎日新聞」2012.4.2.夕刊。8頁。 北野高校校長の楠野宣孝が入学式において「君が代斉唱」を強行した記事。 保護者にまで強制しようとしたニュアンスがある。 もはや、「教育者」と呼ぶに値しないのではないか。
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楠野というこの男、教員辞めた方がいいよ。 「国民主権」は憲法において確認されている「人類普遍の原理」であり、公務員はそれに反する行為をおこなってはならず、国民主権に反する文言を公式な場で唱えるようなことをやってはならないと教えるのが教師の仕事と違うのか?!?
楠野宣孝。 校長も教員もやめてくれ。 人の出身校を無茶苦茶にするな!
「・・・生徒の成長のために何ができるか教諭らと話し合っていきたい」と言うが、 「生徒の成長のために」は、まず、「人類普遍の原理」である「国民主権」に反する文言を入学式で唱えるようなことはあってはならない、ということを、教員とも生徒とも確認することであろう。 「生徒の成長のために」は、「国民主権」を否定する文言を入学式で唱えよというような要求には抵抗するのが、教師として、校長としてやるべきことではないのか!?!
この程度のこともわからない者が、校長だの教員だのになるな!
楠野宣孝は、北野高校のホームページhttp://www.osaka-c.ed.jp/kitano/index.html の「校長あいさつ」http://www.osaka-c.ed.jp/kitano/greetings.html で≪北野高校をめざしている中学生の皆さん。・・・夢が実現できるよう心から応援します。 ≫などと述べているが、何を「応援」するのだ? 橋下一派が、国民主権を否定し、「国民に対して命令をする」のを応援するのか?
こんなおかしな高校教師があるか?!?
北野高校のホームページには「歴代校長」http://www.osaka-c.ed.jp/kitano/principals.html も掲載されているが、楠野宣孝は、歴代校長に対しても、歴代卒業生に対しても、在校生に対しても、大阪府民に対しても、申し訳ないと思わないか?!?
「国民主権」を入学式そうそうに否定するような学校に、どういう「夢」があるというのか? どういう「夢が実現」できるというのか?
恥を知れ! 楠野宣孝!
1.「国民主権」「主権在民」という憲法で確認されている「人類普遍の原理」を守るのは国民の権利であり義務です。「国民主権」に反する「君が代」という文言を公務員が公式な場で唱和するようなことは、公務員にとって最も優先して考えなければならない規律である憲法で禁じられていることで、この規律は徹底しなければなりません。
2.「国民が公務員に命令する」のであり、決して「公務員が国民に命令する」のではありません。「(公務員は)国民に対して命令をする立場」などというとんでもない主張を決して許してはなりません。
3. 「教育公務員である教職員が」「公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ。」と明記されている日本国憲法の規定・規律「に従うのは当たり前」で、「主権が国民に存する」という「人類普遍の原理」を「尊重し擁護する義務を負ふ」ものであり、「立場を重く受け止め」ているのであれば、憲法に明記・確認されている「人類普遍の原理」である「国民主権」に反する「君が代」の文句を公式な場で唱和するなどということは行えないはずです。
4.「国民主権」に反する文句を入庁そうそうに公式に唱えることに「抵抗はない」ような人を男性であれ女性であれ公務員に採用するべきではありません。
5.「国民主権」は教育にとって、学校にとって、学問にとって、無視することのできない前提です。 「国民主権」を前提としない学問・「国民主権」を自明のこととして考えない学校に何ができますか? 入学式そうそうに「国民主権」を否定するような校長は、教育の世界から去ってください。
↑ 大阪府下、ある市の駅前に貼られていた「維新 挑戦」というポスター。撮影日:2012年4月3日。 「街頭演説」の12月23日からすでに3カ月以上経ったものがそのまま貼られている。 橋下の写真がずいぶん若いように見えるが、若い頃の写真を使用しているのか?
(2012.4.5.)
「朝日新聞」2012.4.2.夕刊 の一面に、「進もう 決意の新年度」という大見出しがあり、《 「規律徹底を」橋下市長 》 という太字の見出しで記事が掲載されていました。 私が見たのは、朝日新聞大阪本社による大阪でのものなので、他の地域では記事の構成が多少違うかもしれません。
「規律徹底を」・・・。ふむふむ・・・。橋下も時には良いことをいうではないか・・・と思って見たのだが、・・・・・。
日本国憲法には、≪ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものてあつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基くものである。≫と明言されており(前文)、≪われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。≫(前文)、≪この憲法は、国の最高法規であつて、その条規に反する法律、命令、詔勅及び国務に関するその他の行為の全部又は一部は、その効力を有しない。≫(第98条第1段)、≪天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ。≫(第99条)と規定されている。
(日本国憲法 については、「houco.com 日本国憲法」http://www.houko.com/00/01/S21/000.HTM 他参照)
新卒で就職する場合においても、民間企業の場合は、入社に際して学科試験を課すところとないところがあっても、一般に学科試験の成績は「参考程度」とするケースが少なくないが、大阪市の職員の場合、公務員試験を受けて合格した人の中から選ばれて入庁しているはずである。 特に、技術系・理工系ではなく、「行政系」職種では、「憲法」も試験科目の内容としてあったはずである。 又、地方公務員の中でも、政令都市であり西日本第一の都市である大阪市は、小規模の市長村と違って、難易度も低くなく、出身大学もある程度以上の大学の出身者が少なくないはずである。 当然、大学で「法学」とか「憲法」といった講義を履修しているか、履修していなくても、「法学」や「憲法」について、最低限の認識は持っている人たちであるはずである。
私が大学に行った頃は、一般教養科目として、自然科学・人文科学・社会科学の各分野から2科目以上履修することが求められていた。 私は、社会科学では「法学」と「近代社会思想史」を履修した。 結果として、私は公務員にはならなかったが、「法学」という科目は、特に、公務員になろうという人には必要な科目であるはずである。
「法学概論」「法学入門」「法律」「法学概説」といった名称の本を見ると最初の方に載っているはずである。 あるいは、大学の「法学」の講義では、比較的はじめのころに言われるはずである。
「法は最小限の道徳である。」 と。
そして、「法学概論」「法学入門」「法律」「法学概説」といった名称の本にも書かれているはずであるし、「法学」の講義でも言われるはずである。
「憲法こそ、すべての法律に優先する法であり、憲法に反する法令は無効である。」 と。
学んでいないはずはないですよ。 大阪市の職員としての公務員試験に合格したような人なら、当然、学んでいるはずですよ。 理解できていないなら、いったい、何のための公務員試験なんだ、ということになります。
ということは、です。 ≪ 主権が国民に存する ≫(「国民主権」「主権在民」)という、日本国憲法が前文にて確認している≪人類普遍の原理≫は大阪市役所職員は尊重しなければならないものであり、この規律は徹底しなければならないものです。 ≪公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ≫と日本国で憲法にも明言されているわけであり、≪主権が国民に存する≫という原理に反するような行為は、公務員は決して取ってはならず、この規律は徹底しなければなりません。
「君が代」という呪文は、「君が代は(天皇が支配する社会は)、千代に八千代に さざれ石の巌となりて苔のむすまで(未来永遠に続きますように)」という、天皇主権を主張し国民主権を否定する文言ですから、公務員は、自宅でこっそりと唱えるのならともかく、公的な場で声を出して唱えるようなことは、当然してはならないことで、大阪市の行事において、公務員が全員で唱えるなどという規律に反することは絶対にあってはならないことです。 橋下が「規律徹底を」と言ったようにこの規律は徹底しなければなりません。
↑ 「朝日新聞」2012.4.2.夕刊。 1面。 「進もう 決意の新年度」という記事。(朝日新聞大阪本社)
〔クリックすると大きくなります。〕
橋下も時には良いことをいうではないか・・・と思って見たところ、≪大阪市では橋下市長が初めて迎え入れる新規採用の職員の発令式が市中央公会堂であった。冒頭、市の発令式では初めて君が代を斉唱。 橋下氏は「みなさんは国民に対して命令をする立場。 だからしっかりルールを守らないと命令なんか誰も聞いてくれない」と服務規律の徹底を求めた。≫と「朝日新聞」4.2.夕刊 には書かれている。
はあ? はあ? 「規律徹底を」と橋下が言ったわけでしょ。 それならば、当然、日本国憲法という公務員が最も尊重しなければならない「規律」に反する「君が代」の文句を斉唱するようなことはあってはならないはずですよ。 ≪市の発令式では初めて君が代を斉唱≫とは何ですか、それは。 これほど「規律」を破る行為はないのと違いますか!?!
さらに、 ≪橋下氏は「みなさんは国民に対して命令をする立場。・・・・」≫と言ったというのであるが、何ですか、それは。 いつから、大阪市の職員は「国民に対して命令をする立場」などというものになったのですか???
大阪市職員 て、いったい、何さまですか?
「国民が公務員に命令するのであって、公務員が国民に命令するのではない。」という原則すらも、橋下はわかっていないのか?
≪長火鉢というと欅の如輪木(じょりんもく)か、銅(あか)の総落としで、洗髪(あらいがみ)の姉御が立膝で、長烟管(ながギセル)を黒柿の縁へ叩きつける様を想見する諸君もないとも限らないが、 わが苦沙弥先生の長火鉢に至っては決して、そんな意気なものではない。何で造ったものか素人には見当のつかん位古雅なものである。・・・こんなものをどこから買って来たかというと、決して買った覚えはない。・・・昔し、親類に隠居がおって、その隠居が死んだ時、当分留守番を頼まれた事がある。ところがその後一戸を構えて、隠居所を引き払う際に、そこで自分のもののように使っていた火鉢を何の気もなく、つい持ってきてしまったのだそうだ。 少々たちが悪いようだ。考えるとたちが悪いようだがこんな事は世間に往々ある事だと思う。銀行家などは毎日人の金をあつかいつけているうちに人の金が、自分の金のように見えてくるそうだ。 役人は人民の召使である。 用事を弁じさせるために、ある権限を委託した代理人のようなものだ。 ところが委任された権力を笠に着て毎日事務をしていると、これは自分が所有している権力で、人民などはこれについて何ら喙(くちばし)を容るる理由がないものだなどと狂ってくる。 こんな人が世の中に充満している以上は長火鉢事件を以て主人に泥棒根性があると断定する訳には行かぬ。・・・≫
(夏目漱石『吾輩は猫である』 十、 岩波文庫)
さらに、≪最後に(橋下徹は)「君が代斉唱の時は手は前に組むのではなく横に置くものです。」と注意した。≫などと書かれているのですが、「君が代斉唱の時」にどうあるべきかを、なぜ橋下が決めて押しつけるのですか?
又、もしも、「君が代」が歌であるならば、歌を歌う姿勢として、「声楽」の立場で考えるなら、手を横にして「気をつけ」のような姿勢を取ると、歌いにくいと思いますよ。 橋下は「音楽」の授業に出てなかったのかな?
≪知事や保護者の教育への関与を強める教育2条例が1日に施行された大阪府教委は新規採用の教職員1889人の任命式を開いた。中西正人教育長は府教委で君が代の起立斉唱をめぐり、職務命令違反や批判が出ていることを踏まえ、「教育公務員である教職員が職務命令に従うのは当たり前。立場を重く受け止めてほしい」と求めた。≫と書かれている。
「教育公務員である教職員が」「公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ」と明記されている日本国憲法の規定・規律「に従うのは当たり前」であり、「主権が国民に存する」という「人類普遍の原理」を「尊重し擁護する義務を負ふ」ものであり、「立場を重く受け止めてほしい」ものである。「立場を重く受け止め」ているのであれば、当然、憲法に明記・確認されている「人類普遍の原理」である「国民主権」に反する「君が代」の文句を公式な場で唱和するなどということは行わないはず、行えないはずである。
当然、「教育長」という中西正人はこれを理解しているはずであり、中西正人は「重く受け止めてほしい」し、公務員である中西正人は、憲法が「この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ」と明記している規律を守らなければならないはずであり、もし、中西正人が憲法に明記されている規律を守らないようであれば、教育長という役職には不適合な人材であると国民は判断せざるをえないことになる。
「毎日新聞」2012.4.2.夕刊(毎日新聞大阪本社9の8頁には、≪新卒採用の女性職員(25)は「国歌を歌うのは当たり前で抵抗はない。公務員としてしっかりいルールを守りたい」と話した。≫と書かれているが、「公務員としてしっかりルールを守りたい」というのはもっともなことであるが、 「しっかりルールを守りたい」ということであれば、日本国憲法が≪主権が国民に存する≫と確認し≪公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ≫と明記している「ルールを守」らなければならないはずであり、「国民主権」を否定する「君が代」という文句を市の行事において市職員が唱和するようなことは断じてあってはならないはずであり、これ以上のルール違反はないはずなのです。 25歳で新卒という女性職員は、この程度のことも理解できていないのでしょうか? ここまでの白痴をなぜ大阪市は合格とし採用するのでしょうか? ここまでの白痴を採用するというのは、大阪市の採用担当は大阪市民・日本国民を馬鹿にしているのと違いますか?
この「新卒採用の女性職員(25)」は、国民主権に反する文句を公式な場で唱えることに「抵抗はない。」と明言しているのですが、いったい、今後、どういう仕事をするつもりでしょうね。 この「新卒採用の女性職員(25)」は、「みなさん(大阪市職員、公務員)は国民に対して命令する立場」などという橋下のとんでもない発言についても「抵抗はない」のでしょうか? 誰から給料もらうつもりでいるのでしょうね。 橋下からもらうとでも勘違いしているのですか? 大阪市民の税金からもらうはずですよ。橋下からではありませんよ。 憲法に明記されている公務員の義務を正面から否定する発言をおこなったこの大阪市の女性職員(25)は、当然、ペナルティーを科されなければなりませんね。
この「新卒採用の女性職員(25)」は「国民に対して」何を「命令する」つもりでしょうか? こわいね。この人。それで、もしかすると、追及されると、「女性だから」とか言って「女」に逃げ込むのでしょうか?
↑ 「毎日新聞」2012.4.2.夕刊。 8頁。 憲法において確認されている≪人類普遍≫の原理である「国民主権」を≪公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ≫と憲法に明記されているにもかかわらず、25歳の大阪市女性職員が、その規定・規律を踏みにじる発言をしたことが報じられている記事。
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(毎日新聞のこの記事は、インターネット上でも、YAHOO!ニュースにも、出ているようです。)
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(YAHOO!ニュース)
<大阪市>発令式冒頭で君が代斉唱》
毎日新聞 4月2日(月)11時47分配信 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120402-00000026-mai-pol
大阪市に新規採用された職員140人の発令式が2日、市中央公会堂(同市北区)で開かれた。今回は初めて、橋下徹市長の意向を踏まえ、冒頭に出席者全員で君が代を斉唱した。
車椅子の職員を除く全員が起立し、担当者が確認した。橋下市長は「公務員は窮屈だが、大阪、国家を変えられる仕事。もらっている税金の1000倍ぐらい市民に還元してほしい」とあいさつ。退場前、新職員らに「国歌を歌う時、手は横に。前に組むのは国際社会では格好悪い」と注文をつける場面もあった。新卒採用の女性職員(25)は「国歌を歌うのは当たり前で抵抗はない。公務員としてしっかりルールを守りたい」と話した。
市では今年2月、市立学校の教職員に君が代の起立斉唱を義務付ける条例が成立・施行。大阪府も橋下知事時代の10年から、新職員の任命式で斉唱している。
一方、大阪府庁でも2日、新規採用職員の任命式が行われ、全員で君が代を斉唱。松井一郎知事が新人196人に「府民市民のために持てる力を発揮してほしい」と激励。行政職の松岡奈苗さん(23)が代表して「大阪府を明るく活気ある街にするため精いっぱい頑張りたい」と決意を語った。【茶谷亮、熊谷豪】
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「国民主権」(「主権在民」)という「人類普遍の原理」に反する文言を唱和することを「当たり前で」「抵抗はない。」などと大阪市職員として傲慢不損な発言をするこの25歳の女性、なぜ、匿名なのだろうか?
≪ 君が代斉唱時に起立しない教職員などへの処分を定めた大阪府の「職員基本条例」施行後、府立学校で初の入学式が2日、北野高校(大阪市淀川区)であった。府立全193校の入学式は15日まで続き、9日にピークを迎える。
楠野宣孝校長は3月末の職員会議で、起立斉唱を命じる府教委の職務命令を順守するよう念押ししていた。
知事や校長の権限を強化する「教育行政基本条例」「府立学校条例」も1日に施行された。楠野校長は取材に「条例ができたからといって強権的に振る舞うわけではない。最終的に決めるのは私でも、生徒の成長のために何ができるか教諭らと話し合っていきたい」と語った。≫(「毎日新聞」4.2.夕刊 8頁) という。
↑ 「毎日新聞」2012.4.2.夕刊。8頁。 北野高校校長の楠野宣孝が入学式において「君が代斉唱」を強行した記事。 保護者にまで強制しようとしたニュアンスがある。 もはや、「教育者」と呼ぶに値しないのではないか。
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楠野というこの男、教員辞めた方がいいよ。 「国民主権」は憲法において確認されている「人類普遍の原理」であり、公務員はそれに反する行為をおこなってはならず、国民主権に反する文言を公式な場で唱えるようなことをやってはならないと教えるのが教師の仕事と違うのか?!?
楠野宣孝。 校長も教員もやめてくれ。 人の出身校を無茶苦茶にするな!
「・・・生徒の成長のために何ができるか教諭らと話し合っていきたい」と言うが、 「生徒の成長のために」は、まず、「人類普遍の原理」である「国民主権」に反する文言を入学式で唱えるようなことはあってはならない、ということを、教員とも生徒とも確認することであろう。 「生徒の成長のために」は、「国民主権」を否定する文言を入学式で唱えよというような要求には抵抗するのが、教師として、校長としてやるべきことではないのか!?!
この程度のこともわからない者が、校長だの教員だのになるな!
楠野宣孝は、北野高校のホームページhttp://www.osaka-c.ed.jp/kitano/index.html の「校長あいさつ」http://www.osaka-c.ed.jp/kitano/greetings.html で≪北野高校をめざしている中学生の皆さん。・・・夢が実現できるよう心から応援します。 ≫などと述べているが、何を「応援」するのだ? 橋下一派が、国民主権を否定し、「国民に対して命令をする」のを応援するのか?
こんなおかしな高校教師があるか?!?
北野高校のホームページには「歴代校長」http://www.osaka-c.ed.jp/kitano/principals.html も掲載されているが、楠野宣孝は、歴代校長に対しても、歴代卒業生に対しても、在校生に対しても、大阪府民に対しても、申し訳ないと思わないか?!?
「国民主権」を入学式そうそうに否定するような学校に、どういう「夢」があるというのか? どういう「夢が実現」できるというのか?
恥を知れ! 楠野宣孝!
1.「国民主権」「主権在民」という憲法で確認されている「人類普遍の原理」を守るのは国民の権利であり義務です。「国民主権」に反する「君が代」という文言を公務員が公式な場で唱和するようなことは、公務員にとって最も優先して考えなければならない規律である憲法で禁じられていることで、この規律は徹底しなければなりません。
2.「国民が公務員に命令する」のであり、決して「公務員が国民に命令する」のではありません。「(公務員は)国民に対して命令をする立場」などというとんでもない主張を決して許してはなりません。
3. 「教育公務員である教職員が」「公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ。」と明記されている日本国憲法の規定・規律「に従うのは当たり前」で、「主権が国民に存する」という「人類普遍の原理」を「尊重し擁護する義務を負ふ」ものであり、「立場を重く受け止め」ているのであれば、憲法に明記・確認されている「人類普遍の原理」である「国民主権」に反する「君が代」の文句を公式な場で唱和するなどということは行えないはずです。
4.「国民主権」に反する文句を入庁そうそうに公式に唱えることに「抵抗はない」ような人を男性であれ女性であれ公務員に採用するべきではありません。
5.「国民主権」は教育にとって、学校にとって、学問にとって、無視することのできない前提です。 「国民主権」を前提としない学問・「国民主権」を自明のこととして考えない学校に何ができますか? 入学式そうそうに「国民主権」を否定するような校長は、教育の世界から去ってください。
↑ 大阪府下、ある市の駅前に貼られていた「維新 挑戦」というポスター。撮影日:2012年4月3日。 「街頭演説」の12月23日からすでに3カ月以上経ったものがそのまま貼られている。 橋下の写真がずいぶん若いように見えるが、若い頃の写真を使用しているのか?
(2012.4.5.)
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