破廉恥罪該当行為より君が代不起立にこだわる橋下徹。 反動志向が生徒の為より大事な男。

〔第87回〕
  橋下 徹 ネタは、打ち込んでいても面白くないので、他のネタに移りたいのだが、このアホが知事だの市長だのを続ける限り、無視できそうにない。
  ヤフーニュースを見ていると、大阪府の府立高校の教諭で、なんと、覚醒剤使用者が逮捕されたという記事が出ていた。

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府立高教諭と市職員、一緒に覚醒剤使用
読売新聞 3月1日(木)8時13分配信  http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120301-00000171-yom-soci
 覚醒剤を使用したなどとして、兵庫県警川西署が、大阪府立島本高校音楽科教諭、中冨洋容疑者(40)(大阪府茨木市)と大阪市水道局管財課職員、永田雄一郎容疑者(37)(同)を覚醒剤取締法違反容疑で逮捕していたことがわかった。
 2人は容疑を認めているという。
 捜査関係者によると、2人は2月7日未明、中冨容疑者の自宅で、覚醒剤を使用するなどした疑い。中冨容疑者は同法違反(所持)で起訴されている。 最終更新:3月1日(木)8時13分
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  それで、この記事が橋下とどう関係があるかというと、橋下が公立の学校の教諭を解雇するとかなんとか厳罰の方針で臨むようなことをしきりに言ってきたのは、何についてかというと、入学式や卒業式において、「君が代」礼拝の強制を実行し、それに対して従わず、起立しなかったという教諭を解雇すると言ってきたのである。
   「君が代」礼拝の強制は、明らかに、「信教の自由の侵害」であり、教員に対する 「信教の自由の侵害」 であるとともに、生徒に対する 「信教の自由の侵害」 でもあり、起立して同調する教員は、生徒に対する「信教の自由の侵害」に加担していることにもなるものであり、不起立の教員こそ良心的な教師であるといえるはずである。


  但し、ここでは、それはとりあえず、横においておいて、仮に、橋下や橋下とともに歩む右翼さんたちが主張するように、入学式や卒業式にセットされてしまっている「君が代」礼拝式には起立するべきものであると仮定して考えたとして、そうであっても、その際に不起立の教諭というのは、起立するべきではないというその人の考え・信念に基づき起立しないようにしているわけであり、そういう教諭というのは、少なくとも、その部分において、自分自身の良心・良識というものを持っているわけで、それが橋下などと認識が異なるというものなのである
  それに対して、生徒に対して激しい暴力をふるう教諭、性犯罪を犯す教諭、そして、今回の覚醒剤など薬物犯罪の教諭といった人たちが、けっこう、日本全国にいるわけである。 この人たちは、いったい、何のために教員になったのか? という気もする。


  覚醒剤と、いくらか似たものとして大麻があるが、覚醒剤と大麻の違いは程度の違いではなく、質的な違いがあるのではないかと私は思っている。 新聞やインターネットなどで大麻(マリファナ)についての記事が出ると、はたして、それは危険なものかどうか、一度ためしてみようかいなあ・・・・などと、ふと、思う気持ちは、まったく、わからないことはない。 こう言うと、ケシカランと言う人もいるかもしれないけれども、そう言う人には、タバコを吸っている人たちは、なぜ、逮捕されないのか? ということを考えたことはないのですか? ときいてみたい。 タバコが良くてマリファナはだめだという理由はなんぞや? タバコの方がよりいかんのではないのか? という考え方もありうるようにも思うのだ。 さらに、タバコは本人と周囲の健康を害するが、の場合は、多量に飲むと健康に悪いだけでなく、急性アルコール中毒で死ぬ場合もあるし、酒を飲んだ上で人を殴ってみたりする人間とか、あるいは、実際にはほとんど飲んでいないのに、「酒の場」だと主張して、会社の女性社員の尻をなでまわして、「支店長の権利」だと主張するオッサンとか、そういう連中を見ると、マリファナぐらいなんやねん・・という気になってみたりもする。
   アレクサンドル=デュマの『モンテ・クリスト伯』(岩波文庫)には、「ハッシシ」を吸う場面がでてくるが、「ハッシシ」も大麻から作られるものらしいが、「ハッシシ」をモンテ=クリスト伯が吸う場面を描いたアレクサンドル=デュマは、「ハッシシ」というものを、特別に悪いものではなく、せいぜいコーヒーかワインかカクテルでも飲んでいるかのような描き方をしている。
   『福翁自伝』(岩波文庫)を読むと、福沢諭吉は若いころから、というより、子供の頃から酒好きで、緒方洪庵の適塾にいたときに、酒をやめようと思ったところ、≪「ヤア福沢が昨日から禁酒した。コリャ面白い。いつまで続くだろう。迚も(とても)十日はもつまい。三日禁酒で明日は飲むに違いない」なんて冷やかす者ばかりであるが、・・・≫≪親友の高橋順益が「君の辛抱はエライ。よくも続く。見上げてやるぞ。ところが凡そ(およそ)人間の習慣は、仮令い(たとい)悪いことでも頓に(とみに)禁ずることは宜しく(よろしく)ない。到底出来ないことだから。君がいよいよ禁酒と決心したらば、酒の代わりに煙草を始めろ。何か一方に楽しみが無くては叶わぬ」と親切らしく言う。≫≪「そんならやってみようか」と言ってそろそろ試みると、塾中の物が煙草をくれたり、煙管を貸したり、・・≫≪何も本当な深切でも何でもない。実は、私が普段、煙草のことを悪くばかり言っていたものだから、今度は彼奴(あいつ)を煙草者(タバコノミ)にしてやろうと、寄って掛って私を愚弄するのは分かっているけれども、・・・≫ということで、結局、酒もまた飲むようになって、禁酒がきっかけで吸うようになった煙草もやめられなくなったという話が書かれている。 もし、「マリファナ」なり「ハッシシ」なりを、「そんならやってみようか」という気持ちになったとして、煙草を「そんならやってみようか」という気持ちになったのと大きく違うかというと、違いは比較的小さいのではないのか? 「マリファナ」や「ハッシシ」ならだめで、煙草を「そんならやってみようか」は悪くないのか? とも思えないことはない。 だいたい、「酒の場だろうが!」とひとこと言えば、女性社員の尻をなでまわしても、「それはスキンシップというものだ」とか「支店長のことだから、何か大事な目的があってされたのであって、決していやらしい気持からなでまわされたのではないはずだ。むしろ、何かいやらしい気持からなでまわしたのではないか、というようなことを言うことの方が、会社という場においては許されないことだ」などということになる日本の会社・日本の社会の方がおかしいようにも思う。
  又、「精神安定剤は薬の味の素」などといって、なんだか、知らないうちに、「精神安定剤」などというあやしげなものが処方されていたりするという日本の医者屋・病院屋業界の方が、むしろ、問題があるのではないのか? 「マリファナ」や「ハッシシ」を本人が自覚した上で摂取するのはだめで、医者屋・病院屋が、本人がわからないうちに治療のための薬だと思わせて「精神安定剤」という化学物質を飲ませるのはかまわないという認識の方が問題があるのではないのか? とも思えてみたりする。
  そういったことを考えると、「大麻」「マリファナ」「ハッシシ」というのは、吸うべきだと言うつもりはないが、それほどたいそうに言うことか? という気もしないではないが、それに対して、覚醒剤というのは、明らかに、毒物であり、「大麻」「マリファナ」「ハッシシ」とは程度の違いではなく、質的に違う問題の多い物で、高校の教諭が、それを扱っているというのは、相当に問題があると言わざるをえないのではないだろうか。

  それで、橋下が、なにかと「君が代」礼拝の強制に対して従わない教諭、「踏み絵」を踏むのを拒む教諭に対して厳罰の姿勢で臨むと言い続けているのであるが、生徒に対する暴力や性犯罪を犯す教員、さらに、覚醒剤を扱う教員などに対してよりも、「君が代」礼拝の拒否の方を重視した発言が繰り返される のを見ると、要するに、橋下 徹という男にとっては、生徒のためにならない教員を排除することが主たる目的であるのではなく、「君が代」礼拝を国民に強制することが目的であるということだ、ということがわかる。

そして、たとえ、解雇その他の処分を受けるおそれがあっても、自分の良心・良識にてらして、「君が代」礼拝に対して起立・敬礼するのは受け入れるべきではないとして、自分自身の良識にのっっとって行動する教員と、 「君が代」に礼拝すれば橋下が文句言わないのなら「君が代」にでもイワシの頭にでも何にでも礼拝すればいいじゃないかと起立・敬礼・礼拝する教員、「踏み絵」を踏めば文句ないのだろうと平気で「踏み絵」を踏む教員、「踏み絵」を踏むことに痛みを感じない教員とでは、それぞれの集団を比較するならば、平気で「踏み絵」を踏むような教員・平気で「君が代」にでもイワシの頭にでも礼拝しろと言われれば「はい、はい、は~い」と礼拝するような教員の集団の方に、暴力をふるう教員・性犯罪を犯す教員・覚醒剤を扱う教員は多く存在するということが容易に推測される。 

  ということは、である。 橋下は、「生徒のため」を大義名分にかかげているが、実際には、「生徒のため」にならないことをやっているということである。 橋下に追随する松井一郎・中西正人もまた同様である。

  そして、普通に考えればわかることであるが、暴力教師・性犯罪教師・覚醒剤教師と「君が代」不起立とでは、仮に、橋下や右翼さんが考えるように「君が代」礼拝には起立・敬礼すべきものであると仮定して考えても、「君が代」不起立の方が罪が重いとは考えられない のである。 労働法においては、あまりにも不均衡な懲戒処分は、たとえ、懲戒をおこなうのが正当である場合においても、無効 と評価される。 橋下は弁護士であるならば、当然、わかっていなければならないものである。

大阪府府民は、府知事にも、この程度のこともわからない人間を選んでしまったということだろうか。

  中西正人という「教育長」という役職の男、この程度のこともわからない人間が「教育長」などという役職についているのだろうか?  「教育長」などという役職について、私の何倍もの給与を税金から取っているということか!!!  大阪市の市バスの運転手の給与が高すぎるという記事が出ていたが、それよりも、中西正人が就任している 「教育長」という役職の給与の方が、より高すぎるのではないだろうか?
  ついでに、橋下と松井の給与も高すぎないか?

  いずれにしても、大阪府民・大阪市民は史上最悪の知事・市長を選んでしまったと言わざるをえない。

  暴力教師・性犯罪教師・薬物教師よりも、「君が代」礼拝拒否に固執する橋下 徹 という男、「君が代」「日の丸」礼拝に固執する態度は、「偏執的」という印象を受ける が、かつて、「茶髪」だったというこの男、その「偏執的」な性格・態度は、まさか、薬物によるもの・・・などということはないだろうな?!?   
      (2012.3.1.)

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(YAHOO!ニュース)
<大阪府>酒気帯び運転、懲戒免 セクハラや体罰も、計8教員を処分
毎日新聞 2月25日(土)14時9分配信  http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120225-00000001-maiall-soci 
 大阪府教委は24日、酒気帯び運転をしたとして、河内長野市立美加の台中学校の市川雅洋教諭(32)を懲戒免職処分にした。このほか体罰やセクハラ行為をするなどした教員7人を懲戒処分にした。
 府教委によると、市川教諭は昨年11月、ビールや日本酒を飲んで乗用車を運転し、和歌山県警に道交法違反(酒気帯び運転)容疑で現行犯逮捕された。以前から酒気帯び運転をしていたという。
 また府教委は同日、飲食店で女性客の太ももを触ったとして、大阪狭山市立中学校の男性教諭(44)を停職6カ月とした。教諭は同日付で依願退職した。
 このほか、
女子生徒の足を繰り返し触ったとして府立高の男性教諭(29)を減給6カ月(10分の1)
男子生徒を投げ倒すなどして足の指を骨折させたとして八尾市立中学の男性教諭(33)を減給3カ月(10分の1) 
生徒をたたいたり蹴ったりする体罰を繰り返していたとして府立高の男性教諭(58)を減給1カ月(10分の1)
▽通勤手当を不正受給していたとして府立高教諭ら3人を減給処分にした。  【田中博子】
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  普通に考えて、「君が代礼拝」と「卒業式」はワンセットになる理由はなく、「君が代礼拝式」が「卒業式」に付随して実行されるというのがおかしいのであり、教員にせよ、生徒にせよ、「君が代礼拝式」に参加を強制されるのがおかしいのであり、「君が代」礼拝を強制する者こそ懲戒されるべきであるのですが、
仮に、「君が代」強制に対して、起立しれ礼拝するべきである、キリスト教徒もイスラム教徒も、ヤハウェ・アッラー以外の偶像「君が代」「日の丸」に対して礼拝するべきである、それを拒む者は懲戒されるべきであるという無茶苦茶な主張が正しいと仮定して考えても、≪女子生徒の足を繰り返し触ったとして≫≪減給6カ月(10分の1)≫、≪男子生徒を投げ倒すなどして足の指を骨折させたとして≫≪減給3カ月(10分の1)≫、≪生徒をたたいたり蹴ったりする体罰を繰り返していたとして≫≪減給1カ月(10分の1)≫で、「君が代」強制に従わなかったということに対して、解雇というのは、どう考えても、懲戒処分の軽重が逆ではありませんか?
なぜ、≪女子生徒の足を繰り返し触ったとして≫よりも、「君が代」礼拝強制に従わなかったという方が処分が重いのですか? 
なぜ、≪男子生徒を投げ倒すなどして足の指を骨折させたとして≫よりも、「君が代」礼拝強制に従わなかったという方が処分が重いのですか?
おかしいと思いませんか?
橋下は(元)弁護士ならば、法律について学んできたというのであれば、おかしいと感じなければおかしいのではありませんか? おかしいと感じないようであれば、(元)弁護士であったとしても「法律家」とは言えませんね! これをおかしいと思わないような者は、たとえ、(元)弁護士であっても、「法律家」と認めることはできませんね! 違いますか?
         (2012.3.2.)


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2013年07月30日 13:10
国歌は国歌の歌ではない。国民国家政治体制歌である。

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