箕面山聖天宮西江寺へ行ってきました。~建築探訪・建築巡礼第4回 〔引越掲載〕
〔(建築家+建築屋)÷2 のブログ 第27回〕
建築探訪・建築巡礼第2回(ブログ23回)で、箕面山瀧安寺(みのおさんりゅうあんじ)を取り上げましたが、箕面駅から近い場所に、もうひとつ西江寺(さいこうじ)という寺があります。地元では、西江寺(さいこうじ)というよりも「聖天さん(しょうてんさん)」という呼び名の方が通っていて、私などは、小学生の頃、同級生から、聖天さんのお祭りに行こうと誘ってもらって行き、箕面市の地図を見ると「西江寺(さいこうじ)」と書かれていて、西江寺なのか聖天さんなのかどちらなのだろう、とか、神社なのかお寺なのかどちらなのだろう、と思ったりしていましたが、「聖天さん」でもあり「西江寺」でもあり、お寺です。ウィキペディアによれば、高野山真言宗ということになっていますが、役の小角(えんのおづぬ)〔役の行者(えんのぎょうじゃ)〕作と伝えられる大聖歓喜天(聖天)を本堂(聖天堂)に祀っているといい、「天狗祭り」なるものがおこなわれるなど、瀧安寺と同じく修験道系?という感じの寺です。 瀧安寺は箕面駅から箕面大滝へ至る「滝道(たきみち)」の途中にあるので、箕面市以外から電車で来て箕面大滝へ行き来した人が途中によることが多く、他所から来た人も、けっこう知っていますが、西江寺は箕面駅からすぐで瀧安寺よりも箕面駅に近いのですが、駅から大滝への通り道ではないので、瀧安寺に比べると西江寺の来訪者は地元の人が中心です。
住所は、大阪府箕面市(みのおし)箕面2丁目 で、最寄駅は、阪急 箕面線の「箕面(みのお)」です。
↑ 本堂(聖天堂)です。
瀧安寺の本堂(弁天堂)で祀っている弁財天は、七福神の中で唯一の女性の神さまで、知名度が高く、大阪環状線には「弁天町」という駅があり横浜市の鶴見線には「弁天橋」という駅があるくらい一般になじみのある神さまですが、「聖天さん(しょうてんさん)」の「聖天(しょうてん)」とは、いったい、何者なのでしょう。
「ウィキペディア―大聖歓喜天」によれば、仏教を守護する神で、 聖天(しょうてん)とも大聖歓喜天(だいしょうかんきてん)とも歓喜天(かんきてん)とも言われるらしい。 ≪ 象頭人身の単身像と立像で抱擁している象頭人身の双身像の2つの姿の形像が多いが、稀に人頭人身の形像も見られ、多くは秘仏として扱われており一般の前に披露される事は少ない。 ≫と述べられていますが、大阪府の歴史散歩編集委員会編『大阪府の歴史散歩・上・大阪市 豊能 三島』(2007.山川出版社)によれば、西江寺の大聖歓喜天も秘仏であるようです。 西江寺のホームページによれば、大聖歓喜天は古代インドでは、知恵・幸運の神・ガネーシャで、象頭人身の男女が抱き合う形をしており、日本では、金銀融通、縁結びの神で、又、夫婦和合・安産・子宝の神としての信仰もあるとされています。
西江寺は、どういう経緯の寺かというと、西江寺のホームページhttp://www.nanokaichi.com/saikouji/kangiten/kangiten.htmlによれば、≪役行者が箕面大瀧で苦行を重ねていたある日、山獄鳴動して光明が輝き光の中から老翁に化身した大聖歓喜天が現れ、この山を日本最初の歓喜天霊場とし、万民の諸願成就のため未来永劫ここに鎮座すると申されました。≫ということで、≪役行者(えんのぎょうじゃ)によって開山され≫た寺だということですから、その通りとすれば、相当に古い歴史のある寺だということになります。『大阪府の歴史散歩・上・大阪市 豊能 三島』(山川出版社)には、≪寺の縁起では、聖武天皇の勅願で建立されたと伝える。≫と書かれています。もっとも、「寺の縁起」「寺伝」とか神社の「由緒書き」とかいったものは、どこがというのではなく全般的にすべて本当とは限らないのですが、「ウィキペディア」によれば≪かつては、摂津国神宮寺と称していたが、明治時代末期に聖天宮西江寺と改称した≫そうで、私などは近くにあるので、正直なところ、マア、たいしたことないだろ、みたいに思っていたのですが、けっこう由緒のある寺のようです。
↑ 「日本最初 歓喜天出現 霊場 聖天宮」と書かれた碑
私が小学生の頃、「聖天さん」(西江寺)のお祭りに行くと、天狗だか河童だかが現れて、小学校の習字の授業の時に使う「筆巻き」みたいな奴を持って子供を追いかけまわして、子供の頭をそれで思いっきり叩いたりしていました。私は、叩かれたことはありませんが、相当本気で叩いていたようで、こんなことをして良いのかと疑問に思っていましたが、小学校の担任の先生は「聖天さんみたいな、あんな、酒飲んで子供の頭を叩いて、それで、頭が良くなるのなら、小学校の教師は苦労しないわ」と言っていました。西江寺のホームページによれば、それは、「天狗まつり」と言われるもので、子供の頭を叩くのは邪気祓い・悪魔祓いの意味があって、≪天狗に叩かれると元気で賢い子に育つ≫というのですが、酒を飲んで怖がっている子供を追いかけまわして、子供の頭を思いっきり叩くというのは、たとえ、伝統行事であっても、どういう理由づけがあっても、あまり良いものではないように、自分が子供の時にも思いましたし、今も思います。子供の頭を思いっきり叩いて、それで、かえって、頭に障害がでたとすれば、西江寺はどう責任を取るのでしょうか。岩手県あたりのプロレスラーが副業でやっている議員が覆面で顔を隠した上で人を攻撃するのと同じく、天狗だか河童だかの仮面をかぶって顔を隠した上で人の頭を叩くというのは卑怯のような気もするのですがいかがでしょうか。又、≪女性はお尻を叩かれると子宝に恵まれるといわれています≫と西江寺のホームページには書かれているのですが、それも、あまり上品とは言えませんね。伝統とは、何が何でもそのまま守らなければならないというのではなく、それまでの歴史を尊重しながらも、時代とともに造り変えていくものではないでしょうか。子供の頭を思いっきり叩いたり、女性の尻を叩いたりというのは、今後は改めていく方向で考えていただいても良いのではないかと私は思います。
西江寺の本堂(聖天堂)は国宝とか重要文化財とかに指定されている建物ではなく、私が住んでいた家からも駅からも近い場所にあるので身近に感じ、又、拝観料などを払わなくてもいつでも自由に入れたので、何かうまくいかない時など、よくここに気分転換に立ち寄ったりしていましたが、今、見ると、この本堂(聖天堂)の建物は、背景の山と大変良く調和した建物であると思います。こういった山岳部に建てられる建物の場合は、建物自体のデザインが良いかどうかとともに、背景の自然と調和するかどうかが大事で、この建物は、その点、大変良いと私は思います。
西江寺には、本堂(聖天堂)の下に、大黒天を祀っているお堂があり、阪急沿線「西国七福神」のひとつ(大黒天)となっているようです。
上の西江寺の写真は、11月9日に撮影したもので、少々、紅葉が始まっているかという感じで、おそらく、今はもっと紅葉が進んでいるのではないでしょうか。
↑ 箕面山 聖天宮 西江寺 (大阪府箕面市箕面2丁目)
「聖天宮西江寺(しょうてんぐう さいこうじ)」ホームページ http://www.nanokaichi.com/saikouji/index.html
「ウィキペディア――西江寺(さいこうじ)(箕面市)」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A5%BF%E6%B1%9F%E5%AF%BA_(%E7%AE%95%E9%9D%A2%E5%B8%82)
「ウィキペディア――歓喜天」 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%93%E5%96%9C%E5%A4%A9
西江寺の西側に箕面駅から箕面大滝へ至る「滝道」が通っており、両側には、箕面名物「紅葉の天ぷら」などを売る土産物店がならんでいます。「紅葉の天ぷら」は、なかなかおいしく、お土産とすると喜ばれるのですが、私の母などは、年寄にはかたい、と言います。
※「紅葉の天ぷら」については、
「箕面商工会議所編『箕面物語』」http://www.m-tokusan.com/profile/tokusan/7ten.html
「久国紅仙堂」ホームページ http://www.hisakuni.net/what.htm 他を御参照ください。
紅葉の天ぷら以外に、紅葉の形をしたせんべい、猿の顔の形のせんべい、紅葉の形の饅頭などが売られています。いつも紅葉の天ぷらでは芸がないとも思い、紅葉の天ぷらはかたいと言う年寄の為に紅葉饅頭を買ってみましたが、買ってから裏面を見ると、製造元は、京都市右京区嵯峨天龍寺なんとか町・・・と書かれていました。なんだ、箕面の紅葉饅頭も嵯峨の紅葉饅頭も同じものなんだ・・・・。あほくさ・・・・。
紅葉饅頭は、もう買わないことにしよう・・・と思ったのですが、紅葉饅頭を買いたくない理由は、もうひとつあるのです。 前にも、母に紅葉饅頭をお土産に買ってきたことがあるのですが、それを、千葉県の年寄仲間のじいさんに、前に物をもらったお返しとして、母は、そのまま渡したらしいのです。ところが、それに対しての、そのじいさんのリアクションが、
「広島の紅葉饅頭だ。 広島の紅葉饅頭だ。 広島行って来たんだ、広島! 広島!広島の紅葉饅頭だ」
・・・・・というものだったということで、母が、「広島じゃない。箕面の紅葉饅頭だ。」と、いくら言っても、「広島だ。広島の紅葉饅頭だ。 紅葉饅頭だから広島だ!」 と言って、じいさんはきかなかったというのです。
・・・・なんじゃ、そりゃ。
もみじまんじゅう!・・・⇒といえば、ひろしま~あ・・・・か????
あほか?!?
きびだんご~お・・・⇒といえば、おかやま~あ・・・なら、まだわかります。
しかし、紅葉の名所は、日本に何か所もあり、全国的に一番有名なのは、京都の高雄ではないかと思うのですが、大阪では箕面が有名な場所のひとつです。 広島にも宮島他紅葉の名所はあるでしょうけれども、「広島」自体は、紅葉の名所というわけでもなく、紅葉饅頭は紅葉の名所と言われるところでは何か所でも売られているのです。それが・・・・・
もみじまんじゅう~う・・・⇒とくると、・・・ひろしま~あ・・・・・。
・・・・・・なんじゃ、そりゃ~あ・・・・・・・。
※「もみじまんじゅう~う」⇒「ひろしま~あ」については、
「ウィキペディア―B&B(漫才)」 http://ja.wikipedia.org/wiki/B%26B_(%E6%BC%AB%E6%89%8D)
他参照。
ということで、東京圏の人間には、金輪際、紅葉饅頭はお土産には買わないことにしました。 そのテレビに精神支配を受けた思考はいったい何なんだろうか・・・・・。
考えただけでも気分が悪い。
もみじまんじゅう~う!!!!!
二度と買わん!
西江寺の西側の滝道の端にあるのが、下の笹川良一さんの像です。
この像が建っている場所って、道路と続きのようにも見えますが、笹川さんの私有地なのでしょうか???
私の記憶違いでなければ、この像は、七十いくつの笹川良一が九十いくつの母親を背負って、香川県の金刀比羅宮(ことひらぐう)の何段もある階段を登った時の像だと、かつて、説明書きがついていて、そのくらい「親孝行せえよお」という主張の像らしいと理解していたのですが、「ウィキペディア―笹川良一」によると、≪笹川が59歳のとき、82歳の母親テルを背負って金毘羅参りのため、785段の石段を登っている様子を表しているとされる。≫ということなのですが、それが良いかというと、申し訳ありませんが、良いとは思わないですね。 なぜかというと、危ないですから。 笹川良一という方は、私なんかと違って、十分、おカネのある方であったはずですから、九十を超えたか82歳だか、どちらであるにせよ、お母さんをどこかに連れていくということなら、クルマで行けるところであればクルマに乗せて連れて行くようにして、クルマでは行けない、人がおぶるなどするしか行けない場所にどうしても行かなければならない用事があるのであれば、誰か若くて体力のある人に頼んで報酬を払っておぶってもらうなどするべきで、笹川良一という方は若い頃は「詩吟と武道を習い、心と体を鍛え」た方であったのかもしれませんが、たとえ、そうであったとしても、七十を過ぎた高齢者が九十を過ぎた年寄をおぶってか、59歳が82歳をおぶってか、どちらであるにせよ、785段もの階段を登るというのは極めて危険であり、二人とも落ちてしまったらどうするのか、ということを考えると、やめた方が良いし、そういう危険なことをしたとしても、それが「親孝行」かというとそうではないと思います。親の為を思うなら、そういう危険なことはやめるよう説得するべきであったと思います。 又、危険であると判断して、それをやらないからという理由で、親不孝者呼ばわりされる理由もありません。それで、マア、「親孝行」などというものは、それぞれの人が自分で考えて、自分が良いと思うことを思うようにやるしかないことで、他人に「親孝行せえよお」とか言うべきものではないように思うのですが、今、見ると、この像は何の為のものか、なんだかよくわかりませんね・・・・。 日本船舶振興会会長・笹川良一さんがお建てになったということは、要するに、言いきってしまえば、競艇(ボートレース)ですって金を失って首をくくった親不孝者のカネで建てられた像だ、ということになるのでしょうが、そういうカネで、「親孝行せえよお」の像を作ってもらったお母さんは、はたして、うれしかったでしょうか。むしろ、お母さんはダシに使われているように思えるのですが、どうでしょう。。(まさか、このくらいのことを、ここで述べたからということで、「右翼の暗黒勢力から命を狙われる」などということはないと思いますが・・・・。あったら嫌だな・・・・。)
※笹川良一さんと日本船舶振興会については、
「ウィキペディア―笹川良一」 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AC%B9%E5%B7%9D%E8%89%AF%E4%B8%80
「ウィキペディア―日本船舶振興会」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%88%B9%E8%88%B6%E6%8C%AF%E8%88%88%E4%BC%9A
他参照。
・・・・・とりあえず、紅葉の天ぷらを食べたいというばあさんの為に、紅葉の天ぷらを買ったところ、「かたい」と言われたので、次は紅葉饅頭にすると、それを年寄仲間のじいさんにあげて、「ひろしま~あ」と言われた・・・・ということで、マア、あんまり、真剣に考えていると疲れるので、あまり難しく考えないで、次は「きびだんご~お」でも買ってみようかと思います・・・・。
本日、おしまい。
=================================
以上は、「私が勤務する建築会社のホームページとリンクした私のブログ」に掲載した、そのブログの第27回のもので、この第27回≪箕面山聖天宮西江寺へ行ってきました。~建築探訪・建築巡礼第4回≫は、2010年(平22年)11月21日に「公開」させていただいたものです。 事情により削除いたしましたが、私は、削除したものは内容のあるものと思っており、又、いったん、「公開」したものは、作成者のみのものではなく、賛否にかかわらず、読んでくださった方・読みたいと考えてくださる方と共有のものという性質をもっており、作成者といえども、「記憶違い」のものの訂正、補足、「入力ミス」の訂正などは良いと思いますが、完全な削除は、好ましくないと考え、ここに、「引っ越し掲載」させていただきます。(建築家+建築屋)÷2 〔より正確には (49×建築家 + 51×建築屋)÷100〕 のブログ 、もしくは、。(建築家+建築屋)÷2のブログ と記したものは、「引っ越し掲載」です。 よろしくお願いいたします。
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〔 この稿は、「哲建ルンバ」としては、第29回ということになります。 〕
建築探訪・建築巡礼第2回(ブログ23回)で、箕面山瀧安寺(みのおさんりゅうあんじ)を取り上げましたが、箕面駅から近い場所に、もうひとつ西江寺(さいこうじ)という寺があります。地元では、西江寺(さいこうじ)というよりも「聖天さん(しょうてんさん)」という呼び名の方が通っていて、私などは、小学生の頃、同級生から、聖天さんのお祭りに行こうと誘ってもらって行き、箕面市の地図を見ると「西江寺(さいこうじ)」と書かれていて、西江寺なのか聖天さんなのかどちらなのだろう、とか、神社なのかお寺なのかどちらなのだろう、と思ったりしていましたが、「聖天さん」でもあり「西江寺」でもあり、お寺です。ウィキペディアによれば、高野山真言宗ということになっていますが、役の小角(えんのおづぬ)〔役の行者(えんのぎょうじゃ)〕作と伝えられる大聖歓喜天(聖天)を本堂(聖天堂)に祀っているといい、「天狗祭り」なるものがおこなわれるなど、瀧安寺と同じく修験道系?という感じの寺です。 瀧安寺は箕面駅から箕面大滝へ至る「滝道(たきみち)」の途中にあるので、箕面市以外から電車で来て箕面大滝へ行き来した人が途中によることが多く、他所から来た人も、けっこう知っていますが、西江寺は箕面駅からすぐで瀧安寺よりも箕面駅に近いのですが、駅から大滝への通り道ではないので、瀧安寺に比べると西江寺の来訪者は地元の人が中心です。
住所は、大阪府箕面市(みのおし)箕面2丁目 で、最寄駅は、阪急 箕面線の「箕面(みのお)」です。
↑ 本堂(聖天堂)です。
瀧安寺の本堂(弁天堂)で祀っている弁財天は、七福神の中で唯一の女性の神さまで、知名度が高く、大阪環状線には「弁天町」という駅があり横浜市の鶴見線には「弁天橋」という駅があるくらい一般になじみのある神さまですが、「聖天さん(しょうてんさん)」の「聖天(しょうてん)」とは、いったい、何者なのでしょう。
「ウィキペディア―大聖歓喜天」によれば、仏教を守護する神で、 聖天(しょうてん)とも大聖歓喜天(だいしょうかんきてん)とも歓喜天(かんきてん)とも言われるらしい。 ≪ 象頭人身の単身像と立像で抱擁している象頭人身の双身像の2つの姿の形像が多いが、稀に人頭人身の形像も見られ、多くは秘仏として扱われており一般の前に披露される事は少ない。 ≫と述べられていますが、大阪府の歴史散歩編集委員会編『大阪府の歴史散歩・上・大阪市 豊能 三島』(2007.山川出版社)によれば、西江寺の大聖歓喜天も秘仏であるようです。 西江寺のホームページによれば、大聖歓喜天は古代インドでは、知恵・幸運の神・ガネーシャで、象頭人身の男女が抱き合う形をしており、日本では、金銀融通、縁結びの神で、又、夫婦和合・安産・子宝の神としての信仰もあるとされています。
西江寺は、どういう経緯の寺かというと、西江寺のホームページhttp://www.nanokaichi.com/saikouji/kangiten/kangiten.htmlによれば、≪役行者が箕面大瀧で苦行を重ねていたある日、山獄鳴動して光明が輝き光の中から老翁に化身した大聖歓喜天が現れ、この山を日本最初の歓喜天霊場とし、万民の諸願成就のため未来永劫ここに鎮座すると申されました。≫ということで、≪役行者(えんのぎょうじゃ)によって開山され≫た寺だということですから、その通りとすれば、相当に古い歴史のある寺だということになります。『大阪府の歴史散歩・上・大阪市 豊能 三島』(山川出版社)には、≪寺の縁起では、聖武天皇の勅願で建立されたと伝える。≫と書かれています。もっとも、「寺の縁起」「寺伝」とか神社の「由緒書き」とかいったものは、どこがというのではなく全般的にすべて本当とは限らないのですが、「ウィキペディア」によれば≪かつては、摂津国神宮寺と称していたが、明治時代末期に聖天宮西江寺と改称した≫そうで、私などは近くにあるので、正直なところ、マア、たいしたことないだろ、みたいに思っていたのですが、けっこう由緒のある寺のようです。
↑ 「日本最初 歓喜天出現 霊場 聖天宮」と書かれた碑
私が小学生の頃、「聖天さん」(西江寺)のお祭りに行くと、天狗だか河童だかが現れて、小学校の習字の授業の時に使う「筆巻き」みたいな奴を持って子供を追いかけまわして、子供の頭をそれで思いっきり叩いたりしていました。私は、叩かれたことはありませんが、相当本気で叩いていたようで、こんなことをして良いのかと疑問に思っていましたが、小学校の担任の先生は「聖天さんみたいな、あんな、酒飲んで子供の頭を叩いて、それで、頭が良くなるのなら、小学校の教師は苦労しないわ」と言っていました。西江寺のホームページによれば、それは、「天狗まつり」と言われるもので、子供の頭を叩くのは邪気祓い・悪魔祓いの意味があって、≪天狗に叩かれると元気で賢い子に育つ≫というのですが、酒を飲んで怖がっている子供を追いかけまわして、子供の頭を思いっきり叩くというのは、たとえ、伝統行事であっても、どういう理由づけがあっても、あまり良いものではないように、自分が子供の時にも思いましたし、今も思います。子供の頭を思いっきり叩いて、それで、かえって、頭に障害がでたとすれば、西江寺はどう責任を取るのでしょうか。岩手県あたりのプロレスラーが副業でやっている議員が覆面で顔を隠した上で人を攻撃するのと同じく、天狗だか河童だかの仮面をかぶって顔を隠した上で人の頭を叩くというのは卑怯のような気もするのですがいかがでしょうか。又、≪女性はお尻を叩かれると子宝に恵まれるといわれています≫と西江寺のホームページには書かれているのですが、それも、あまり上品とは言えませんね。伝統とは、何が何でもそのまま守らなければならないというのではなく、それまでの歴史を尊重しながらも、時代とともに造り変えていくものではないでしょうか。子供の頭を思いっきり叩いたり、女性の尻を叩いたりというのは、今後は改めていく方向で考えていただいても良いのではないかと私は思います。
西江寺の本堂(聖天堂)は国宝とか重要文化財とかに指定されている建物ではなく、私が住んでいた家からも駅からも近い場所にあるので身近に感じ、又、拝観料などを払わなくてもいつでも自由に入れたので、何かうまくいかない時など、よくここに気分転換に立ち寄ったりしていましたが、今、見ると、この本堂(聖天堂)の建物は、背景の山と大変良く調和した建物であると思います。こういった山岳部に建てられる建物の場合は、建物自体のデザインが良いかどうかとともに、背景の自然と調和するかどうかが大事で、この建物は、その点、大変良いと私は思います。
西江寺には、本堂(聖天堂)の下に、大黒天を祀っているお堂があり、阪急沿線「西国七福神」のひとつ(大黒天)となっているようです。
上の西江寺の写真は、11月9日に撮影したもので、少々、紅葉が始まっているかという感じで、おそらく、今はもっと紅葉が進んでいるのではないでしょうか。
↑ 箕面山 聖天宮 西江寺 (大阪府箕面市箕面2丁目)
「聖天宮西江寺(しょうてんぐう さいこうじ)」ホームページ http://www.nanokaichi.com/saikouji/index.html
「ウィキペディア――西江寺(さいこうじ)(箕面市)」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A5%BF%E6%B1%9F%E5%AF%BA_(%E7%AE%95%E9%9D%A2%E5%B8%82)
「ウィキペディア――歓喜天」 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%93%E5%96%9C%E5%A4%A9
西江寺の西側に箕面駅から箕面大滝へ至る「滝道」が通っており、両側には、箕面名物「紅葉の天ぷら」などを売る土産物店がならんでいます。「紅葉の天ぷら」は、なかなかおいしく、お土産とすると喜ばれるのですが、私の母などは、年寄にはかたい、と言います。
※「紅葉の天ぷら」については、
「箕面商工会議所編『箕面物語』」http://www.m-tokusan.com/profile/tokusan/7ten.html
「久国紅仙堂」ホームページ http://www.hisakuni.net/what.htm 他を御参照ください。
紅葉の天ぷら以外に、紅葉の形をしたせんべい、猿の顔の形のせんべい、紅葉の形の饅頭などが売られています。いつも紅葉の天ぷらでは芸がないとも思い、紅葉の天ぷらはかたいと言う年寄の為に紅葉饅頭を買ってみましたが、買ってから裏面を見ると、製造元は、京都市右京区嵯峨天龍寺なんとか町・・・と書かれていました。なんだ、箕面の紅葉饅頭も嵯峨の紅葉饅頭も同じものなんだ・・・・。あほくさ・・・・。
紅葉饅頭は、もう買わないことにしよう・・・と思ったのですが、紅葉饅頭を買いたくない理由は、もうひとつあるのです。 前にも、母に紅葉饅頭をお土産に買ってきたことがあるのですが、それを、千葉県の年寄仲間のじいさんに、前に物をもらったお返しとして、母は、そのまま渡したらしいのです。ところが、それに対しての、そのじいさんのリアクションが、
「広島の紅葉饅頭だ。 広島の紅葉饅頭だ。 広島行って来たんだ、広島! 広島!広島の紅葉饅頭だ」
・・・・・というものだったということで、母が、「広島じゃない。箕面の紅葉饅頭だ。」と、いくら言っても、「広島だ。広島の紅葉饅頭だ。 紅葉饅頭だから広島だ!」 と言って、じいさんはきかなかったというのです。
・・・・なんじゃ、そりゃ。
もみじまんじゅう!・・・⇒といえば、ひろしま~あ・・・・か????
あほか?!?
きびだんご~お・・・⇒といえば、おかやま~あ・・・なら、まだわかります。
しかし、紅葉の名所は、日本に何か所もあり、全国的に一番有名なのは、京都の高雄ではないかと思うのですが、大阪では箕面が有名な場所のひとつです。 広島にも宮島他紅葉の名所はあるでしょうけれども、「広島」自体は、紅葉の名所というわけでもなく、紅葉饅頭は紅葉の名所と言われるところでは何か所でも売られているのです。それが・・・・・
もみじまんじゅう~う・・・⇒とくると、・・・ひろしま~あ・・・・・。
・・・・・・なんじゃ、そりゃ~あ・・・・・・・。
※「もみじまんじゅう~う」⇒「ひろしま~あ」については、
「ウィキペディア―B&B(漫才)」 http://ja.wikipedia.org/wiki/B%26B_(%E6%BC%AB%E6%89%8D)
他参照。
ということで、東京圏の人間には、金輪際、紅葉饅頭はお土産には買わないことにしました。 そのテレビに精神支配を受けた思考はいったい何なんだろうか・・・・・。
考えただけでも気分が悪い。
もみじまんじゅう~う!!!!!
二度と買わん!
西江寺の西側の滝道の端にあるのが、下の笹川良一さんの像です。
この像が建っている場所って、道路と続きのようにも見えますが、笹川さんの私有地なのでしょうか???
私の記憶違いでなければ、この像は、七十いくつの笹川良一が九十いくつの母親を背負って、香川県の金刀比羅宮(ことひらぐう)の何段もある階段を登った時の像だと、かつて、説明書きがついていて、そのくらい「親孝行せえよお」という主張の像らしいと理解していたのですが、「ウィキペディア―笹川良一」によると、≪笹川が59歳のとき、82歳の母親テルを背負って金毘羅参りのため、785段の石段を登っている様子を表しているとされる。≫ということなのですが、それが良いかというと、申し訳ありませんが、良いとは思わないですね。 なぜかというと、危ないですから。 笹川良一という方は、私なんかと違って、十分、おカネのある方であったはずですから、九十を超えたか82歳だか、どちらであるにせよ、お母さんをどこかに連れていくということなら、クルマで行けるところであればクルマに乗せて連れて行くようにして、クルマでは行けない、人がおぶるなどするしか行けない場所にどうしても行かなければならない用事があるのであれば、誰か若くて体力のある人に頼んで報酬を払っておぶってもらうなどするべきで、笹川良一という方は若い頃は「詩吟と武道を習い、心と体を鍛え」た方であったのかもしれませんが、たとえ、そうであったとしても、七十を過ぎた高齢者が九十を過ぎた年寄をおぶってか、59歳が82歳をおぶってか、どちらであるにせよ、785段もの階段を登るというのは極めて危険であり、二人とも落ちてしまったらどうするのか、ということを考えると、やめた方が良いし、そういう危険なことをしたとしても、それが「親孝行」かというとそうではないと思います。親の為を思うなら、そういう危険なことはやめるよう説得するべきであったと思います。 又、危険であると判断して、それをやらないからという理由で、親不孝者呼ばわりされる理由もありません。それで、マア、「親孝行」などというものは、それぞれの人が自分で考えて、自分が良いと思うことを思うようにやるしかないことで、他人に「親孝行せえよお」とか言うべきものではないように思うのですが、今、見ると、この像は何の為のものか、なんだかよくわかりませんね・・・・。 日本船舶振興会会長・笹川良一さんがお建てになったということは、要するに、言いきってしまえば、競艇(ボートレース)ですって金を失って首をくくった親不孝者のカネで建てられた像だ、ということになるのでしょうが、そういうカネで、「親孝行せえよお」の像を作ってもらったお母さんは、はたして、うれしかったでしょうか。むしろ、お母さんはダシに使われているように思えるのですが、どうでしょう。。(まさか、このくらいのことを、ここで述べたからということで、「右翼の暗黒勢力から命を狙われる」などということはないと思いますが・・・・。あったら嫌だな・・・・。)
※笹川良一さんと日本船舶振興会については、
「ウィキペディア―笹川良一」 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AC%B9%E5%B7%9D%E8%89%AF%E4%B8%80
「ウィキペディア―日本船舶振興会」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%88%B9%E8%88%B6%E6%8C%AF%E8%88%88%E4%BC%9A
他参照。
・・・・・とりあえず、紅葉の天ぷらを食べたいというばあさんの為に、紅葉の天ぷらを買ったところ、「かたい」と言われたので、次は紅葉饅頭にすると、それを年寄仲間のじいさんにあげて、「ひろしま~あ」と言われた・・・・ということで、マア、あんまり、真剣に考えていると疲れるので、あまり難しく考えないで、次は「きびだんご~お」でも買ってみようかと思います・・・・。
本日、おしまい。
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以上は、「私が勤務する建築会社のホームページとリンクした私のブログ」に掲載した、そのブログの第27回のもので、この第27回≪箕面山聖天宮西江寺へ行ってきました。~建築探訪・建築巡礼第4回≫は、2010年(平22年)11月21日に「公開」させていただいたものです。 事情により削除いたしましたが、私は、削除したものは内容のあるものと思っており、又、いったん、「公開」したものは、作成者のみのものではなく、賛否にかかわらず、読んでくださった方・読みたいと考えてくださる方と共有のものという性質をもっており、作成者といえども、「記憶違い」のものの訂正、補足、「入力ミス」の訂正などは良いと思いますが、完全な削除は、好ましくないと考え、ここに、「引っ越し掲載」させていただきます。(建築家+建築屋)÷2 〔より正確には (49×建築家 + 51×建築屋)÷100〕 のブログ 、もしくは、。(建築家+建築屋)÷2のブログ と記したものは、「引っ越し掲載」です。 よろしくお願いいたします。
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〔 この稿は、「哲建ルンバ」としては、第29回ということになります。 〕
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